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圓福 第96

 謹啓 毎年、この時期になると、台風など、気候が不安定で、時に激しい雨や風に悩ませられます。地球温暖化のためか、荒々しい天候が多く、穏やかな季節の移り変わりを感じる事が少なくなったように思われます。皆様におかれましてはお変わりなく、お過ごしでしょうか、お伺い申し上げます。
 さて、今回も前回に引き続き、法然上人のお言葉から、私達の日常生活のあり方を学びたいと思います。

自力というは、わが力をはげみて往生を求むるなり。
他力というは、佛の力をたのみたてまつるなり

 「自力というのは、自分の力だけで、往生しようと求めて、励むことで、他力とは、阿弥陀さまのお力におすがりし、たのむことです。」
 先日、テレビで、日本の村元小月さんが、タイのスケート場で、フィギュアスケートの選手を育てている様子が報じられていました。フィギュアスケート不毛の地と言われるタイで選手の活躍を願って孤軍奮闘の姿が印象的でした。
 オリンピックで活躍されるほとんど全ての選手は、コーチがついて、練習し、技を磨いて望みます。どんなに頑張っても、自分の力だけでは、絶対にメダルは取れません。少し前に、シンクロの井村コーチが、ライバルの中国選手を育てて、メダルを取って話題にもなりました。優れたコーチを選び、その指導を仰ぐ、それが、メダルへの近道です。コーチの指導に全てを任せることは、コーチを心から信頼する事から始まります。他力とは、他人任せという事ではありません。阿弥陀さまを心から信頼して、お念仏を称えることです。それは、優れた監督に出会って、信頼して,全てを任せて、努力することです。時にくじけそうな時も励まされ、また、立ち上がります。よりよい人生は、まさに、その連続です。
 生まれる前から祈られて、生まれた後も両親や祖父母に、また学校へ行ったなら先生に、仕事を始めれば上司にと、いつも叱咤激励をうけて、今日まで生きてきたのです。その中心となるのが、この私を思って下さる真心です。その嘘偽り無い、真実の心こそ、私たちは、阿弥陀さまとお呼びします。法然上人は、他力によらなければ幸せは得られないとおっしゃっています。一人で背負うのでは無く、任せる心を持ちましょう。その時、きっと、大きな真心に包まれている喜びを感じることが出来るでしょう。
 下記の通り、秋のお彼岸法要を勤めます。ご家族、お友達、お誘い合わせ是非、お参り下さいますようご案内申し上げます。            

合掌


●九月十九日(火)
午前十一時半 昼食接待
十二時半 住職、阿弥陀院説教
一時半 彼岸施餓鬼法要

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